歯ぎしりの原因や対処法は?
大人の歯ぎしり・こどもの歯ぎしり
歯ぎしりとは
従来、歯ぎしりの定義は、睡眠中や無意識の時に強い力で歯と歯を摺り合わせることですが、近年では覚醒時における様々な動作も歯ぎしりとみなされることが一般的です。歯ぎしりの原因はストレスや歯並びなどと考えられていますが、現時点で正確なメカニズムは明らかにされていません。
大人の歯ぎしりは放置すると健康に影響を及ぼす可能性があるため、注意が必要です。一方、子供の歯ぎしりは噛み合わせを調整していることが多く、成長過程で起こる生理現象と考えられています。ただし、長期間続く場合や歯の欠損や摩耗が見られる場合は、注意が必要です。
歯ぎしりがあって心配という方は、吹田市の千里丘かすたに歯科・矯正歯科へお気軽にご相談ください。
歯ぎしりをしてしまう
4つの原因
ストレス
歯ぎしりの最も一般的な原因は、ストレスです。
睡眠中に歯ぎしりや食いしばりをすることで、ストレスを解消しようとしていると考えられています。
噛み合わせ
1本だけ歯が高くなっていたり、詰め物や被せ物が高すぎたりすることで、上下の歯の噛み合わせが悪くなり、歯ぎしりが起こりやすくなります。
習慣
普段力仕事をしている人やスポーツ選手は、力を入れる瞬間に歯を食いしばることが多く、それが睡眠中にも習慣として現れてしまうことがあります。また、飲酒や喫煙の習慣も歯ぎしりを引き起こす原因の1つとして考えられています。
成長過程における生理現象
睡眠中の歯ぎしりは、子供にも起こります。ただし、子供の場合は乳歯が抜けて永久歯に生え変わる際の不快感が原因であったり、噛み合わせを調整していたりすることがほとんどで、成長過程における生理現象と考えられています。そのため、永久歯に生え変わった後に歯ぎしりをしていなければ、特に問題はないと考えて良いでしょう。
歯ぎしりが与える
身体への影響
歯ぎしりは口や歯だけでなく、全身に悪影響を及ぼす可能性があるため注意が必要です。
歯への影響
歯ぎしりによって、歯が摩耗したり欠けたりすることがあります。症状が進行すると、しみたり痛みを感じたりするようになる場合もあります。
歯周組織への影響
歯ぎしりは歯だけでなく、歯周組織にも影響を及ぼします。
歯周炎、歯槽膿漏、歯肉炎などを引き起こしやすくなり、歯並びが悪くなる場合もあります。
顎への影響
歯ぎしりを長期間続けると顎関節に大きな負担がかかり、顎関節症になることがあります。顎関節症になると、口が開けにくくなります。
口以外の部位への影響
歯ぎしりは頭痛や肩こりの原因となり、腕のしびれや腰痛、倦怠感などを引き起こす場合もあります。
また、睡眠時無呼吸症候群を引き起こす原因とも考えられています。
子供の歯ぎしりは
心配ない!?原因・対処法
子供の歯ぎしりは成長過程における生理現象であり、通常は心配する必要はありません。ただし、歯ぎしりが頻繁に起こったり、長期間続いたりする場合は、歯や口腔内の健康に悪影響を及ぼす可能性があるため、注意が必要です。
顎の位置を決めるため
子供は歯が生えてくる際に歯ぎしりをすることで、顎の位置を決めると言われています。乳歯が生える時から歯ぎしりは行われており、顎の成長に必要な行動の一種と考えられています。
永久歯が生えるスペースを作るため
乳歯が生えそろった後の幼児期や学童期の歯ぎしりは、永久歯が生えてくるためのスペースを確保する目的で行われていると言われています。
ストレス
子供は学校や家庭における環境の変化に敏感で、大人と同様にストレスが原因で歯ぎしりをすることがあります。
過剰な歯ぎしりへの対処法
子供の歯ぎしりは成長過程における生理現象のため、特に心配する必要はありませんが、ストレスや日中の動作によって歯ぎしりをしている可能性もあります。そのような歯ぎしりはお子様の健康に悪影響を及ぼすため、以下のような対処法を実践してみましょう。
歯を食いしばる癖を早めにやめさせましょう
日中に歯を食いしばったり、カチカチと歯を合わせたりする癖がある場合、睡眠中にも歯ぎしりを引き起こしやすくなると言われています。そのような癖がある場合は、それが良くないことを説明し、早めに止めさせるようにしましょう。
ストレスをためないようにしてあげましょう
歯ぎしりはストレス発散のために必要な行動でもありますが、過剰なストレスがかかっている場合は強い歯ぎしりを引き起こし、歯を傷める可能性もあります。お子様の日常生活でストレスがかかりすぎていないかに注意し、どうしたらストレスを解消できるかを一緒に考えることも大切です。
歯ぎしりの治療や対処法
ナイトガード
一般的に行われている歯ぎしりの治療法は、ナイトガードと呼ばれる睡眠時に装着するマウスピースを用いた方法です。ナイトガードを装着することで、睡眠中に上下の歯が直接当たらないようにすることができ、睡眠中に歯ぎしりをしても歯の摩耗や欠損を防ぐことができます。
また、ナイトガードの形状を工夫することで、歯ぎしりの回数を減らすことができる場合もあります。
良質な睡眠
良質な睡眠をとるための環境づくりも、歯ぎしりの症状を改善するために有効な方法です。枕は高くせずに、寝返りが打ちやすい姿勢で眠るようにしましょう。
ストレスの解消・軽減
歯ぎしりの主な原因はストレスです。そのため、ストレスをため込み過ぎずにストレスを解消することが、歯ぎしりの症状を改善するのに非常に有効な方法です。